こんにちは、Marcです。
今回の旅のテーマは「神話を旅するモデルコース~黄泉の国神話編~」です。
「黄泉の国神話」と聞いても、
あまりピンとこないなぁ。国生みやヤマタノオロチ退治なら聞いたことあるけど。
「黄泉の国」って聞くと何だか怖そう。
といった印象を持つ方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、「黄泉の国神話」は死後の世界観、人間の寿命の起源、日本で初めての夫婦喧嘩など、非常にドラマチックなストーリーとなっているんです。
神話と歴史のロマンを感じる旅に出かけましょう。
30秒でポイントを解説!
- 歴史がある神社や史跡を見ることができる
- 神話の雰囲気感を感じることができる
- 御朱印巡りができる
- 公共交通機関で行くのが難しいところも
- 社務所の営業時間や不定期休業に注意
- 歩きやすい服装や靴を用意
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モデルコースの基礎知識
まずはモデルコースの概要と基礎知識を解説します。
黄泉の国とは?
黄泉の国とは、昔の人が考える「死者の世界」のことです。
現代的な表現でいうと「あの世」という表現が近いイメージかと思いますが、俗に言う天国や地獄とはちょっと違う世界のようです。
「よみ」という語源については、古来の日本語の発音から転じた説、中国語の単語から転じた説など諸説あります。
黄泉の国はどこにある?
黄泉の国は、島根県の安来市、松江市、出雲市周辺にあったという説が有力です。
今回のモデルコースで紹介する各所も、これらの場所にあります。
一般的には、地下世界(埋葬地、古墳内部?)だと認識されていますが、山の上にあったという説もあります。
黄泉の国神話はどんな話?
「黄泉の国神話」の話の流れを簡単にまとめました。
物語は、国生みの女神「イザナミ」が火の神「カグツチ」を産んだ際に亡くなり、黄泉の世界に旅立つところからから始まります。
夫であるイザナギが、死んでしまった愛する妻を迎えに黄泉の国へ向かいます。
イザナギが黄泉の国に到着すると、イザナミと再会します。しかし、イザナミは黄泉の国の食べ物を食べてしまったため、もはや黄泉の国を離れることができないとイザナギに伝えます。
イザナギの説得もあり、イザナミは黄泉の国から離れるため「黄泉の国の神へ相談に行くから、その姿を決して見ないで」とイザナギに言い残し奥に行きます。
しかし、いくら待ってもイザナミは戻りません。業を煮やしたイザナギはついにイザナミが入った御殿に立ち入ります。するとそこにはうじ虫にまみれ、雷神に取り憑かれたイザナミの姿がありました。
イザナギは、イザナミの姿を見て恐怖し、現世に逃げ帰る決意をします。
イザナミと黄泉の国の軍勢は彼を追いかけますが、イザナギは霊力が宿る桃を投げるなどして何とか逃げ帰り、千引の岩(ちびきのいわ)で黄泉の国の入口を塞ぎ、イザナミと現世との間に永遠の隔たりを設けたのです。
千引の岩で隔たれた二人。そこでイザナミが復讐と決別の意味を込めて「あなたの国の人間の命を毎日千人奪う」と言います。
それに対しイザナギは「それならば、毎日千五百人の子どもを生ませる」と対抗します。
こうして夫婦決別したイザナギは、黄泉の国の穢れを払うための禊に向かいました。
今回の旅では、主に「イザナギとイザナミ」と「日本の形成(あらすじ2~3)」に関する伝承地を巡ります。
モデルコースを楽しむポイント
今回の旅がより楽しくなるポイントを3つまとめました。
- 神話の知識をつけておく
- 移動はレンタカーがおすすめ
- 余裕を持ったスケジュールを立てる
それぞれ詳しく説明します。
神話の知識をつけておく
冒頭でも述べた通り、島根県は『古事記』『日本書紀』ゆかりの神話の地です。
今回の「黄泉の国神話」以外にも、ヤマタノオロチや国譲りなど、神話まつわる魅力的な観光スポットで溢れています。
この記事ではざっくりしか触れていませんが、あらかじめストーリーを理解しておくとより旅が楽しめるでしょう。
「神話って難しそう」という方におすすめなのがこちらの書籍。
現代語訳で楽しく・わかりやすく古事記を学ぶことができるので、初心者にもぴったりです。
移動は車がおすすめ
島根県を効率よく移動するには車がベスト。
自家用車で来るのが難しいエリアにお住いの方は、米子駅や松江駅、空港付近で借りることができるレンタカーを利用しましょう。
台数に限りがあるので、事前に予約しておくことをおすすめします。
免許をもっていない方や運転が苦手な方は、主要な駅から路線バスや観光タクシーを利用すると便利です。
余裕を持ったスケジュールを立てる
神社は夕方に社務所が閉じてしまうので「せっかく行ったのに御朱印をいただけなかった…」なんてことになると悲劇です。
余裕をもったスケジュールを心がけましょう。
特に、バスやタクシーを組み合わせて移動する方は注意してください。
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モデルコースのスケジュール
それでは、本題のモデルコース紹介に入ります。
今回の旅は1泊2日の旅程です。
- 1日目
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神話に深く関連する場所やイザナミが祀られる神社を参拝
- 2日目
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古代から出雲地域で「黄泉の国」として伝承されている洞窟へ
2日目の訪問地は1箇所だけなので、余った時間は自由な予定を楽しんでください。
それでは、詳しい旅程を紹介していきます。
1日目の旅程
1日目の予定は以下の通りです。
安来市・松江市にある伝承地を巡り、ホテルに向かいます。
スタート:米子鬼太郎空港
空港では鬼太郎がお出迎え。空港がある鳥取県境港市は、水木しげるさんの出身地だそうです。
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比婆山久米神社
最初の訪問地は比婆山久米神社(ひばやまくめじんじゃ)。イザナミが埋葬されたという比婆山の麓に鎮座しています。
終日参拝可
無休
観光のポイント
子授かり、安産、子育のご利益があると言われています。全国的にもあまり知られていない場所ですが、国生み女神の陵墓を参拝できることから、隠れたパワースポットとして紹介されることも。
比婆山久米神社をもっと詳しく
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比婆山久米神社 奥宮
全国的にも非常に珍しい、国生みの女神の陵墓である「伊邪那美大神御神陵」を見ることができます。
観光のポイント
比婆山久米神社の本殿向かって左手に山道があり、奥宮へはそこから1キロ程の軽登山です。登山時間は30分程ですが、かなり足場が悪いため、単独での登山は避けましょう。
比婆山久米神社をもっと詳しく
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揖夜神社
揖夜神社(いやじんじゃ)は、伊布夜(いふや)社として『出雲国風土記』に記載されています。黄泉の国と関わりが深い、謎多き神社です。
終日参拝可
無休
観光のポイント
イザナミをはじめ、神話内の重要な神々を多数祀っていることから、幅広いご利益があると言われています。社務所が閉じるのが早いため、お守りや御朱印を授かりたい方は、余裕をもって参拝しましょう。
揖夜神社をもっと詳しく
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黄泉比良坂
黄泉比良坂(よもつひらさか)は、この世と黄泉の国の入り口を塞いだと言われる「千引の岩」や、イザナギが投げた桃を彷彿させる「やまももの木」があります。
24時間
無休
観光のポイント
神話の概要で解説した舞台はまさにこの場所。「千引きの岩」がぽつりとあるだけですが、特別な空気感を感じる場所です。神話に登場する「伊賦夜坂」を歩くこともできます。
黄泉比良坂をもっと詳しく
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神魂神社
神魂神社(かもすじんじゃ)は、国宝に指定された国内に現存する最古の大社造の神社です。他にも複数の境内社があり、その雰囲気はまさに「神々の住まい」と呼ぶにふさわしい荘厳さ。
終日参拝可(社務所の開所時間は不明)
無休
観光のポイント
日本を創生した夫婦神を祀ることから、多岐にわたる御利益があると言われています。社務所の閉所時間が比較的早いため、御朱印を希望する場合は余裕をもって参拝しましょう。
神魂神社をもっと詳しく
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ゴール:出雲グリーンホテルモーリス
翌日は出雲市の海岸沿いまで移動するので、出雲市内のホテルに宿泊しましょう。
おすすめは「出雲グリーンホテルモーリス」です。
きれいな客室と充実の館内施設、美味しい食事が揃ったコスパ抜群のホテルでした!
このホテルをもっと詳しく
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以上が1日目のスケジュールでした。
神話ゆかりの地ではりませんが、時間が余れば神魂神社参拝後に「国宝 松江城」を訪問するのがおすすめです。
2日目の旅程
2日目は一箇所のみです。
スタート:出雲グリーンホテルモーリス
ホテルをチェックアウトし、モデルコース最後の目的地「猪目洞窟」に向かいます。
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猪目洞窟
猪目洞窟(いのめどうくつ)は「夢に出ると必ず死ぬ」という言い伝えがある洞窟で、古来から「黄泉の穴」と呼ばれる伝承地です。
24時間
無休
観光のポイント
洞窟から弥生時代の人骨や出土物が発掘されており、国指定の史跡にもなっています。
猪目洞窟をもっと詳しく
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ゴールからの出雲観光へ
今回の「黄泉の国神話のモデルコース」はこれで終了です。2日目はかなり時間が余ると思うので、ぜひ近場の出雲観光を楽しんでください。
- 出雲大社
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言わずと知れた日本を代表する神社。縁結びの御利益で有名です。
- 出雲弥生の森博物館
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古代出雲の歴史を知ることでその後の旅がより楽しく。
- 日御碕神社
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歴史ある美しい朱色の神社。近くの灯台からのサンセットが最高。
- 木綿街道
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昔ながらの建物が保存されたノスタルジックな街歩きが楽しめます。
- 須佐神社
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須佐之男命(スサノヲ)を祀る神話に登場する古社。
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今回の記事で紹介した内容に自分が行きたい場所を追加し、モデルコースをカスタマイズしてみてください!
まとめ
最後に本記事のまとめです。
- 歴史がある神社や史跡を見ることができる
- 神話の雰囲気感を感じることができる
- 御朱印巡りができる
- 公共交通機関で行くのが難しいところも
- 社務所の営業時間や不定期休業に注意
- 歩きやすい服装や靴を用意
実際のルートと訪れる場所を確認してみましょう。
- 移動距離
-
約22km
- 移動時間
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車で約1時間程度(観光時間を含まず)
歴史ある神社やパワースポットだけでなく、自然に触れることもできる、おすすめのモデルコースとなっています。
御朱印集めをしている方は、お気に入りの御朱印帳をもって出かけましょう。
この記事がこれから訪れる方の参考になれば幸いです。
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