こんにちは、Marcです。
今回のテーマは「神話を旅するモデルコース~国生み神話編~」です。
日本誕生の物語として語り継がれる「国生み神話」。名前は聞いたことがあっても、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか
この記事では、神話の内容を簡単にひも解きながら、
国生み神話の伝承地はどんな場所?
国生みの神々を祀る有名な神社やパワースポットは?
といった疑問について、実際に訪問した時の経験をもとにお答えしていきます。
日本誕生の謎に迫る旅として、淡路島の国生み神話ゆかりの地を巡る一泊二日のモデルコースを紹介。
神話と歴史のロマンを感じる旅に出かけましょう。
30秒でポイントを解説!
- 歴史がある神社や史跡を見ることができる
- 神話や歴史の雰囲気を感じることができる
- 国内最強クラスのパワースポットを巡ることができる
- 公共交通機関で行くのが難しいところも
- 社務所の営業時間や不定期休業に注意
- 歩きやすい服装や靴を準備する
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古事記を旅するシリーズ
モデルコースの基礎知識
まずはモデルコースの概要と基礎知識を解説します。
国生みとは?
国生み神話は、日本最古の歴史書『古事記』『日本書紀』に記された「日本創生の物語」です。
夫婦神である伊弉諾命(イザナギ)と伊弉冉命(イザナミ)は、天の命を受けて日本の島々や国土を創造し、さらに山、川、木々、そして自然を司る多くの神々を生み出しました。
日本は「世界最古の国家」とも言われるほど歴史が古く、その成り立ちを記録した正式な資料は存在しません。しかし、『古事記』『日本書紀』に記載された国生みの物語は、各地の伝承や口承を基に8世紀にまとめられました。
この神話は日本人の自然観や死生観にも深く影響を与えています。
国生み神話の舞台は?
国生み神話の舞台とされる場所は諸説ありますが、最も有名なのが淡路島です。
伊弉諾命(イザナギ)と伊弉冉命(イザナミ)が最初に生み出した島とされ、「国生み発祥の地」として語り継がれています。
特に、淡路島南部に浮かぶ沼島は、神話に登場する「オノコロ島」の有力な候補地の一つとされ、その神秘的な景観からも注目を集めています。
国生み神話はどんな話?
知っているようで知らない「国生み神話」。話の流れを簡単にまとめました。
世界が初めて天と地に分かれた時、天にある高天原という場所に3柱の神々が現れます。
その後の多くの神々が現れ、その最後に国生みの神であるイザナギとイザナミが登場します。
この段階では、大地はまだ出来たばかりだったため、海を漂うクラゲのように、ゆらゆらと漂っていました。
そこで、天の高天原の神々が、イザナキとイザナミに「この漂っている国をしっかりとつくり固めるように」と命じます。
その際、天の沼矛(ぬほこ)を授けました。
イザナギとイザナミは、天空に浮く「天の浮橋」に立ち、授かった沼矛を刺し下ろして海をかきまわしました。
そして、その沼矛を引き上げると、その先から落ちた滴が固まって最初の島(オノゴロ島:現在の沼島)が誕生しました。
イザナギとイザナミは夫婦となり、その後も多くの島々を生み出し、大八島国(日本列島)が形成されました。
イザナギとイザナミは、国生みに続いて多くの神々を生み出しました。
これらの神々は山、川、海、風、木々など自然界のさまざまな側面を司る存在とされています。
今回の旅では、主に「イザナギとイザナミ」と「日本の形成(あらすじ2~3)」に関する伝承地を巡ります。
モデルコースを楽しむポイント
今回の旅がより楽しくなるポイントを3つまとめました。
- 神話の知識があるとより楽しめる
- 移動はレンタカーがおすすめ
- 余裕を持ったスケジュールを立てる
それぞれ詳しく説明します。
神話の知識をつけておく
冒頭でも述べた通り、淡路島は「古事記」「日本書紀」ゆかりの神話の地です。
この記事ではざっくりしか触れていませんが、あらかじめストーリーを理解しておくとより旅が楽しめるでしょう。
「神話って難しそう」という方におすすめなのがこちらの書籍。
現代語訳で楽しく・わかりやすく古事記を学ぶことができるので、初心者にもぴったりです。
移動は車がおすすめ
淡路島を効率よく移動するには車がベスト。
自家用車で来るのが難しいエリアにお住いの方は、新神戸駅や空港付近で借りることができるレンタカーを利用しましょう。
台数に限りがあるので、事前に予約しておくことをおすすめします。
免許をもっていない方や運転が苦手な方は、淡路交通の高速バスとタクシーを利用すると便利です。
余裕を持ったスケジュールを立てる
淡路島は小さな島と思いきや、実は周囲は200km超える意外と大きな島なのです。
ゆえに、実際に車で移動すると想定していたより時間がかかることも。
神社は夕方に社務所が閉じてしまうので「せっかく行ったのに御朱印をいただけなかった…」なんてことになると悲劇です。
余裕をもったスケジュールを心がけましょう。
特に、バスやタクシーを組み合わせて移動する方は注意してください。
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モデルコースのスケジュール
それでは、本題のモデルコース紹介に入ります。
今回の旅は1泊2日の旅程です。
- 1日目
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淡路島で「国生みの神」ゆかりの神社や伝承地を参拝
- 2日目
-
離島「沼島」の国生み神話の伝承地へ
淡路島と沼島で、神話に深く関わる神社や伝承地を巡ります。
神話のロマンを十分に感じた後は、淡路島を代表する温泉街「洲本温泉」で疲れを癒やしましょう。
それでは、詳しい旅程を紹介していきます。
1日目の旅程
1日目の予定は以下の通りです。
神話に登場する「おのころ島」にゆかりのある場所や神社を巡り、洲本温泉まで向かいます。
スタート:新神戸駅
旅は新神戸駅からスタートです。まずは車で明石海峡大橋を渡り、淡路島への上陸を目指します。
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絵島
絵島(えしま)は、淡路島の北東部にある小さな岩礁のような島で、明石海峡大橋を一望できる景勝地かつパワースポットです。
24時間
無休
観光のポイント
イザナギとイザナミが「天の沼矛(あめのぬぼこ)」で海をかき回し、その矛先からしたたり落ちた潮が固まって最初にできた「おのころ島」。この小さな島がその島だと言われています。
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伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)
伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)は淡路島で最強のパワースポット。古事記の国生み神話に登場する「伊弉諾命(イザナギノミコト)」と「伊弉冉命(イザナミノミコト)」を祀る神社です。
終日参拝可(社務所:8:30~17:00)
無休
観光のポイント
- 本殿・拝殿
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神聖な雰囲気を醸し出す伊弉諾神宮の神殿。本殿がある場所はイザナギの御神陵があった場所だと言われ、神話と現在を繋ぐ場所と言えます。
- 夫婦大楠
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樹齢900年と推定される威厳に満ちたご神木です。夫婦円満、安産子宝、良縁縁結の御利益を授かるために沢山の参拝者が訪れます。
- ゼロ磁場
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地球のS極とN極の磁気がちょうどぶつかり合う場所で、不思議な体験をしたとの口コミが後を絶たないパワースポットです。
伊弉諾神宮をもっと詳しく
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おのころ島神社
おのころ島神社は、国生み神話に登場する「おのころ島」の伝承地で、日本三大鳥居の1つにも数えられる大鳥居が象徴となっている神社です。
終日参拝可(社務所:9:00~17:00)
無休
観光のポイント
御祭神は伊弉諾神宮と同じく伊弉諾命と伊弉冉命。縁結びや安産のご利益があるパワースポットです。
この場所は丘になっており、かつては海の中に浮かぶ小島だったという説もあります。そのことから「おのころ島」として古くから親しまれてきました。
おのころ島神社をもっと詳しく
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天の浮橋
天の浮橋とは、国生みの時にイザナギとイザナミが降り立ったと言われる場所のことです。ここには、その伝承地であることを示す石碑が立っています。
24時間
無休
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葦原国
葦原国(あしはらのくに)とは、古事記の中で日本の国土を指す言葉です。田んぼに囲まれた異質な木々の中に「葦原国」の石碑が立っています。
24時間
無休
ここは何か特別な雰囲気を感じる場所でした。
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ゴール:洲本温泉
淡路島が誇る「洲本温泉」は、海岸線沿いに多数の旅館が立ち並ぶ温泉街です。島内に宿泊する場合は、ぜひ洲本温泉を利用しましょう。
営業日は各施設による
定休日は各施設による
洲本温泉は、オーシャンビューの大浴場を完備する宿も多く、旅の疲れを癒やすのにぴったり。
その中でも、特におすすめの「ホテルニューアワジ」は、種類豊富な大浴場と、淡路島の食材を使った料理が自慢の宿です。
ホテルニューアワジの宿泊プランを探す
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2日目の旅程
2日目の予定は以下の通りです。
国産み神話の謎に迫るため、さらなる離島の「沼島」を目指します。
スタート:洲本温泉
宿泊した宿をチェックアウトして沼島へ。
沼島は、淡路島南部にある土生(はぶ)港から沼島汽船の船で行くことができます。
淡路島側からの出航時刻は以下の通り。
便名 | 淡路島 土生発 |
---|---|
1便 | 07:00 |
2便 | 07:50 |
3便 | 09:00 |
4便 | 10:30 |
5便 | 11:55 |
6便 | 13:50 |
7便 | 15:10 |
8便 | 16:30 |
9便 | 18:05 |
10便 | 19:00 |
洲本温泉から土生港までは車で約45~50分かかります。
出航時間を確認した上で、時間に余裕を持って向かいましょう。
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土生港
沼島行きの客船が1日10便出航しています。沼島までの所要時間はわずか10分ほど。
7:00~19:00(土生港の始発・終発)
無休
運賃も往復で1,000円以内とリーズナブルです。
運賃 | 大人 | 小人 |
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片道 | 480円 | 240円 |
往復 | 920円 | 460円 |
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沼島港
ここから沼島の旅がスタート。周辺はのどかな港町なので旅の雰囲気も一気に変わります。
6:20~18:30(沼島港の始発・終発)
無休
観光のポイント
沼島の滞在時間は3時間程度がおすすめ。以下の運行表を確認し、戻りの便を決めてから散策にでかけましょう。
便名 | 沼島発 |
---|---|
1便 | 06:20 |
2便 | 07:25 |
3便 | 08:30 |
4便 | 09:50 |
5便 | 11:20 |
6便 | 13:20 |
7便 | 14:40 |
8便 | 15:50 |
9便 | 17:40 |
10便 | 18:30 |
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厳島神社
地元の人からは「弁天さん」と呼ばれている海の守り神。本殿前の鳥居から海側を見ると淡路島方面を一望できます。
終日参拝可
無休
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吉甚 バッタリ・カフェ
沼島にある唯一のカフェで、名物の「国海ソーダフロート」をはじめ、軽食をとることができます。
10:30~17:30
定休日:月曜日/木曜日
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沼島八幡神社
海上安全・四季豊漁を祈る沼島住民の厚い信仰がある神社です。海を一望できる景観が素晴らしいおすすめスポット。
終日参拝可(社務所:9:00~16:00)
無休
観光のポイント
一の鳥居をくぐった右手に社務所があり、沼島八幡神社と、この後に紹介する自凝神社の御朱印をいただくことができます。
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自凝神社
自凝(おのころ)神社は、イザナギとイザナミを祀る神社です。この神社がある山はそれ自体が御神体。地元では「おのころさん」と呼ばれて大切に信仰されてきたそうです。
終日参拝可
無休
観光のポイント
短い道のりですが、急勾配の山道と階段を登らないとたどり着くことができません。今回のモデルコースで最も足場が悪い場所なので、歩きやすい靴で行きましょう。夏に行く方は虫よけスプレーも忘れずに。
神社好きにはたまらない秘境感。最高でした。
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上立神岩
沼島のシンボル的存在である上立神岩(かみたてかみいわ)。高さ約30mのこの巨大な岩が、イザナギとイザナミが婚姻を交わした「天の御柱」だとも言われています。
24時間
無休
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ゴール:沼島港
沼島港に戻っところで今回のモデルコースは終了です。
お疲れ様でした。
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まとめ
最後に本記事のまとめです。
- 歴史がある神社や史跡を見ることができる
- 神話や歴史の雰囲気を感じることができる
- 国内最強クラスのパワースポットを巡ることができる
- 公共交通機関で行くのが難しいところも
- 社務所の営業時間や不定期休業に注意
- 歩きやすい服装や靴を準備する
歴史ある神社やパワースポットだけでなく、離島の自然に触れることもできる、おすすめのモデルコースとなっています。
御朱印集めをしている方は、お気に入りの御朱印帳をもって出かけましょう。
改めて訪問場所と移動ルートを掲載します。
この記事で紹介した場所以外にも魅力的な伝承地がたくさんあります。
ぜひ、行きたいところを見つけて、モデルコースを自分流にカスタマイズしてみてくださいね。
この記事がこれから訪れる方の参考になれば幸いです。
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