猪目洞窟:「夢に出ると死ぬ」と言われるいわくつきの洞窟

こんにちは、Marcです。

今回のテーマは「夢に出ると死ぬと伝わる猪目洞窟」です。

一見すると小さな洞窟に過ぎませんが、実は「黄泉の国」に深く関わる古来からの伝承地。知る人ぞ知る、この超マイナーなスポットに行ってきました。

この記事では、

Google検索で「心霊」「人骨」という検索候補が出るけど、事件でもあったの?

「夢に出ると死ぬ」って聞くと怖いけど、実際はどんなところなんだろう?

といった疑問について、実際に訪問した時の経験をもとにお答えしていきます。

ぜひ、あなたの旅の計画にお役立てください。


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目次

猪目洞窟の基本情報

案内板

猪目洞窟は、島根県出雲市猪目町にある黄泉の国に関連する伝承地です。

遡ること約1300年程前、時の権力者の指示により『出雲国風土記』というものが編纂されました。

その一節の中に、

夢にこの磯の窟の辺に至れば、必ず死ぬ。故、俗人古より今に至るまで、黄泉の坂、黄泉の穴と名づくるなり

出雲風土記

という記述があります。現代語に言い直すと、

夢の中でこの洞窟に行くのを見たならば、必ず死んでしまう。ここは昔から黄泉の坂、黄泉の穴と呼んでいる。

という意味です。

古代の人々は死者の世界を「黄泉(よみ)」と呼び、出雲国風土記に記載の立地条件とも重なることから、この場所が黄泉の国の推定地とされています。

風土記(ふどき)とは、その土地の風土や文化、歴史、伝承などを記録したもので、日本の各地域ごとに作られた歴史的価値の高い資料です。

猪目洞窟の現地レポ

参考:洞窟の外観

幅が約30m、奥行が約30mの大穴なので、想像していたよりもかなり迫力がありました。

猪目海岸

猪目洞窟の目の前には小さな湾が広がっています。

国指定史跡となっている

駐車場がないため車を道路脇に一時停車し、この掲示板の右から洞窟に下ります。

心霊現象の噂も?黄泉の国に続くと言われる穴

漁業道具で散らかる洞窟内

洞窟内部は入ると、少しひんやりと寒く感じます。

洞窟内の祠

屋根が朽ち果てた祠があり、少し不気味な空気感…。お供え物も複数ありましたが、いつのものかわかりませんでした。

「夢に出ると死ぬ」と言いう言葉が脳裏に浮かびます。

洞窟内部

ここに来なければ夢に出ることもなかったのですが、せっかく来たので中を覗いてみました。

スマホのライトでは奥まで見ることもできず、さらにコウモリもたくさん飛んでいる…。とてもじゃないですが、これ以上立ち入る気に離れません。

個人的な推測に過ぎませんが、この様な伝承があるからには「道のりが複雑で戻れない」「死者の埋葬地だったのでは?」など、色々考えてしまいました。

古代の人骨が発掘された史跡

海側の景色

昭和23年、船揚場の拡張工事の際に、堆積層の中から多数の人骨が発掘されました。

数にして数十体分にもなり、同時に貝殻の腕輪、土器や木器、貝殻や鳥獣骨など、縄文時代から弥生時代にかけての貴重なものが見つかったそうです。

人骨には埋葬した形跡もあり、出雲国風土記が編纂された遥かに以前から、ここには人々の営みがあったことがわかります。

どうやら、検索で表示された「人骨」というキーワードに事件性はないようですね。

猪目洞窟へのアクセスと周辺情報

アクセス&周辺情報

猪目洞窟へのアクセスと周辺情報について解説します。

アクセス

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